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ジスロマックの副作用!?腹痛や下痢がひどい!

2019年12月06日
男性を診ている医者

一般的に抗菌薬は病原菌だけでなくて腸内細菌も殺傷してしまうので、腸内の細菌バランスが崩れて下痢などの副作用が出る場合があります。ジスロマックは他の抗菌薬と比べて腸内細菌への影響が小さいので、下痢などの消化器系の副作用が出にくいとされています。それでも人によってはジスロマックを服用した際に腸内細菌の影響以外の原因で消化器系の副作用が起こる場合があるので、初めて服用する場合は注意が必要です。

ジスロマックの有効成分(アジスロマイシン)の分子構造は、モチリンと呼ばれる消化管ホルモンとよく似ています。モチリンとは腸のぜん動運動を活発にするホルモンで、腸に食物の消化・吸収・排泄を促進させる作用があります。体質によっては腸がアジスロマイシンをモチリンと誤認してしまい、一時的に腸の働きが活発になりすぎるという副作用が出ることがあります。これをモチリン様作用と呼び、他のマクロライド系抗生物質を服用した場合も起こることが知られています。モチリン様作用で腸のぜん動運動が活発になると下痢に似た症状が出ますが、有効成分の血中濃度がピークに達してから減少し始めるとすぐに収まります。

ジスロマックを服用した時に起こるモチリン様作用は服用後5時間以内に起こりますが、一時的です。ほとんどの人は翌日までに症状が収まるので、過度に心配することはありません。薬を飲んだ後に下痢などの消化器系の症状が翌日まで続く場合は、モチリン様作用ではなくて腸内細菌のバランスが崩れていることが考えられます。

病院やクリニックなどでジスロマックが処方されると、消化器系の副作用を抑える目的で整腸剤が一緒に処方される場合があります。医療機関で処方される整腸剤は、抗生物質に耐性を持つ乳酸菌が配合されています。腸内細菌が配合されたタイプの整腸剤であれば、ジスロマックと一緒に服用しても問題はありません。過去に抗生物質を服用して強い下痢などの副作用が発症した経験がある人は、医師に相談して整腸剤も一緒に処方してもらうようにしましょう。

モチリン様作用による一時的な下痢は全ての人に発症するというものではなく、一部の人だけです。ほとんどの人はジスロマックを飲んでもモチリン様作用が起こったり細菌バランスが崩れることがないので、消化器系の副作用を過度に心配する必要はありません。

ジスロマック(アジスロマイシン)は他の抗生物質と比較すると腸内細菌への影響が少ないため、下痢などの消化器系の副作用が起こるリスクが低いことが知られています。それでも体質によっては下痢が続くこともあるので、服用した後は注意をする必要があります。下痢や吐き気などの症状が何日も続いて収まらない場合は、医師に相談をするようにしましょう。激しい下痢を起こして薬が吸収される前に排出されると、効果を発揮することができなくなってしまいます。下痢で薬が排出されるのを防ぐために、空腹時に薬を飲むことが大切です。