Sean’s Review

 

 

Alexis Kornerに興味を持ったのは、1998年11月、発売されたばかりのThe Rolling Stones「A Life On The Road」を読み始めた時だった。

Alexis Korner、その名前に妙に惹かれてしまった。何かにハマる時はいつもそうなのだが・・・。

「どんな音楽をPlayする人なのだろう?」と思い、とりあえず一枚CDを買ってみることにした。たまたま選んだもの、それが「Testament」だった。

「すごい!」驚きと衝撃。でもどこか懐かしく、ずっと探していた音に出会えたような気分。

「他にはどんな音源があるのだろうか?」「一体どんな人だったのだろうか?」

その頃はネット上で検索しても彼に関するサイトは殆ど無く、手当たり次第にLPやCDを買い集めた。

できるだけ多くの人にAlexis Kornerの音を聴いてもらいたい。そのキッカケにでもなれればと思い、こうしてサイトを作ることを決めた。。

ロックの歴史を振り返る上で彼の名前を目にすることはあるだろうけど、彼の音楽を聞いたことのある人は少ないだろうね。

ましてや私のように70年代生まれやそれ以降の世代なら、なおさら。

彼のラジオ番組を聴きたかったし、彼のライヴを観たかったなあ。

ようやく、唯一入手した彼のライヴ・ビデオは、1983年Marquee Club25周年ライヴ。CharlieWattsやBillWymanらが競演。2002年にはドキュメンタリー映像付のDVDとしても発売。

初めてみる彼の映像。もう既にすっかり痩せ細っていた・・・。彼が歌う姿は少なかったけど、やっぱり「ブルース・マン」なんだよね。その魂はしっかりとレコードに刻まれているし、多くのアーティストがその魂を受け継いでくれている。

 

 

 

“R&B From The Marquee” ->song list

何故かLP盤で聴く方が好き。何度聴いても飽きない。どちらかといえばBluesyなBluesInc。Cyril Davies(ハープもGood)とLong John Baldryのヴォーカルが冴える。Marquee Clubでのライヴではないにせよ(スタジオ録音)、当時の雰囲気は想像できそう。British Blues Boomを代表する1枚。1962年録音。

“At The Cavern” ->song list

Beetlesがよく演奏していたことで有名なCavern Clubでのライヴ。Herbie Goinsのヴォーカルが冴える。素晴らしい一枚。やや高価ですが見つけたら「買い」の一枚。1964年録音。

“Red Hot From Alex” ->song list

EllingtonやMingusの曲を収録していることからも分かるように、こちらはかなりJazzyなBluesInc。AlexisのギターはBluesyだと思うのだが・・・。キー・パーソンはBassのDanny Thompson。フルートやオルガンなどもきける。B.B.Kingの“Woke Up This Morning”には少し驚いたが・・・。JazzもBluesもどちらも好きなら結構気持ちいいはず。タイトルを変えては何枚かリリースされているアルバム。1964年録音。

“Alexis Korner’s Blues Incorporated…plus” ->song list

“Red Hot From Alex”よりはシンプルな音。 ボーナス・トラック以外はJazzyなInsturumental。Dick−Hechstall SmithのTenor Saxが効いている。Alexisの書き下ろした曲が多いのも特徴。1963年録音。

“Sky High” ->song list

ゲスト・ヴォーカリストにDuffy Powerを迎えている。ブルース向きの声の持ち主。Alexis本人もヴォーカルをとるようになっている。InsturumentalはまだJazzy。Mingusの“Wednsday Night Prayer Meeting”はオリジナルにも劣らないのでは、と思わせる。1965年録音。

“I Wonder Who” ->song list

「Alexisのファンなら好きでしょうね、このアルバムは。」と評されたアルバム。ギター、ベース、ドラムだけなので、地味です。Alexisの声が聞きたい時によく聴く1枚。Herbie Hancockの“Watermelon Man”のカバーが聴けるだけでもOKかな。1966年録音。

“A New Generation Of Blues” ->song list

Alexis本人はそんなに気に入っていなかったようですが、私は好きです。“What‘s That Sound I Hear”の歌詞にはクラプトン、ヘンドリックス、ピーター・グリーン、メイオールの名前も出てくる。アルバム・ジャッケットはヒプノシスによるもの。PinkFloydよりもこちらの発売が早かったため、結果的にこのアルバムがヒプノシスの初仕事ということに。1968年録音。

“New Church” ->song list

やっとのことで手に入れた1枚。スタジオ録音とライヴ音源からなる。ここでやっとPeter Thorup登場。彼の声は素晴らしい!New Churchはストーンズの「ブライアン追悼ハイドパーク」でデビューしたが短命に終わったプロジェクト。ほとんどの曲は各コンピレーションで聴ける。1969年録音。

“CCS first” ->song list

Alexisがセールス的に成功したのはCCSくらいなのかも。「贅沢の極み」みたいなビッグ・バンド。ZEPの“Whole Lotta Love”はかっこよく仕上がっている。BBCの「Top Of The Pops」のテーマ曲として使用されヒット。1970年録音。

“Alexis Korner” ->song list

いかにもソロ、スタジオという雰囲気のアルバム。この頃からややポップな曲も取り上げるようになっている。1枚通して一気に聴くのがいいかな。Alexisの味のあるヴォーカルは堪能できる。1970年録音。

“Bootleg Him!” ->song list

当時は日本盤LPも出ていたらしい(驚!)。権利などの関係ですぐ廃盤になったのだそうな。Humble Pieと共に全米をツアーするようになり、Alexisの音をアメリカで紹介するために作られたコンピレーション。全米での活動はその後SNAPEへとつながる・・・。前期Alexis入門盤といったところか。

“CCS second” ->song list

CCSはヒットしたため2枚目も作った。大好きな1枚。Peterのヴォーカルが殊のほか素晴らしい。Side2の流れは最高!2000年にCD化されたので、聴いてみては。1972年録音。

“Accidentally Born In New Orleans” ->song list

SNAPEとしてのツアーはよかったようですが、スタジオでは当時の勢いは半分くらいになってしまっていたのか?1972年録音。

“CCS The Best Band In The Land” ->song list

CCSの3作目にしてラスト・アルバム。1973年録音。

“SNEPE Live On Tour In Germany”->song list

SNAPEの2枚組ライヴLP。スタジオ録音のアルバムとはやはり全く雰囲気が異なる。1973年録音。

“Alexis Korner Polydor”->song list

ドイツのみでリリースされた幻の一枚。ロックっぽさと、いかにも彼らしいブルージィな曲が詰まっています。1973年録音。

“…Meets Jack Daniels” ->song list

最も有名なブート。イギリスよりもドイツでの人気の方が高かったAlexisの流暢なドイツ語も聞ける。ブートな音ですが、雰囲気はよく伝わります。やはりAlexisはライヴでこそAlexisなのだ。1969年・1975年録音。

“Get Off My Cloud” ->song list

ストーンズのカバーであるタイトル曲にはキースをはじめ豪華ゲスト。ドアーズのカバーや、ポップスの名曲、Alexisの書いたRobert JohnsonやJimi Hendrixへのトリビュート曲まで幅広い。ジャンル分けするならポップスでしょう。1974年録音。

“The Lost Album” ->song list

没後見つかった音源であろうことはタイトルからも推測できる。Alexisのオリジナル曲が多く収録されている。1977年録音。

“Just Easy” ->song list

ドイツのみで発売されたもの。シンプル・地味。1976年・1977年録音。

“The Party Album” ->song list

1978年4月19日Alexisの50歳の誕生日を祝ったライヴを収録。Eric Claptonも少しだけ参加。JazzyでBluesy、まさにBlues Inc.な音。

“Me” “Hammer and Nails” ->song list

一発撮り!Alexis独りだけなのでアコースティックだが、ライヴ感があって好きな1枚。1979年録音。

“Rocket88” ->song list

1979年ドイツのHanoverで行われたライヴ。Ian Stewartプロデュースによるもの。Charlie WattsやJack Bruceも参加。Jazzでしょうね、これは。アルバム・ジャケットはチャーリーが手がけた。

“Juvenile Delinquent” ->song list

これがAlexis最期のアルバム。自伝的内容のタイトルソング、哀しくも美しい“Beirut”、B.B.Kingへ捧げた曲もあり。1983年10月・11月録音。

“Testament” ->song list

Colin HodgjinsonとのDuo。1980年パリでのライヴ。Bluesyで、ライヴならではのグルーブ感に溢れている。私にとっては大切な1枚。

“Live In Paris” ->song list

“Testament”と同じく1980年パリでのライヴ。

“Profile” ->song list

Blues Inc.のベストならコレ!“R&B From Marquee”からの曲とそれ以前の音源も聴ける。AlexisのBlues Inc.時代のレアなヴォーカルもあり。

“Alexis 1957”->song list

トリビュート盤だが、音源は貴重な1957年“Blues From The Roundhouse” から。当時100枚限定でプレスされ、99枚だけが発売されていた。

“1972-1983” ->song list

後期Alexisのベスト。ポップになってきたAlexis・・・。

“Best Of CCS” ->song list

CCSのヒット曲、シングル曲がぎっしり。

“1961-1972” ->song list

前期Alexisのベスト。Blues Inc.からSnapeまで。貴重なライヴ音源、未発表ヴァージョンもあり。“Lo And Behold”とViolinをフィーチャーした“Louisiana Blues”は必聴のベスト・テイク!

“The BBC Radio Sessions” ->song list

AlexisはBBCで番組をもっていたりした関係で、音源だけでなく映像も沢山残っているはず。ラジオ・オンエアーで使われた音源で構成されている。1962年から1983年までとAlexisのミュージック・ヒストリーが1枚で分かる。

“On The Move” ->song list

Mark TrosterとエンジニアでもあるAlexisの息子Damianによって音源が全て調査・整理された際に選ばれた17曲によって構成。RockでBluesyなAlexisが聴ける。

“Musically Rich and Famous” ->song list

入門盤にはもってこいの2枚組。Alexisの代表的音源は全てここで聴ける。

“kornerstoned” ->song list

年代別に並べられた最新コンピレーション。きっとここからいろいろな事を学べるはず。

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